こんにちは!「超野球専門店CV」店長ゆうたです。
このブログでは超野球専門店ならではの切り口で野球にまつわる情報をアップしていきます。
グラブにおける理想の革とは?
本日はローリングスと超野球専門店CVのコラボ商品であるレザークエストエディション~Leather Quest Edition~、通称「レザクエ」シリーズを深掘りしていきたいと思います。
こちらのグラブはローリングスの日高氏(日高氏に関しては以前ブログで取り上げてるのでそちらをご覧ください「型付けのプロが【グラブの型付け】で大切にしていることとは?」)と私のグラブへの探求心と現代グラブにおけるアンチテーゼから生まれた商品となっております。
「グラブにおける理想の革とは?」
長年、各メーカーとタンナーが研究・開発してきたグラブづくりにおける永遠のテーマです。
私としては近年のグラブレザーは即戦力、柔らか仕上げに傾倒しているように感じておりました。
すぐに使えて、お客様にとっても使用後の型のイメージが付きやすいというのがそれらが多く流通している理由となります。
しかし、現場にいる人間としては最近のグラブはヘタるのが非常に早くなっているようにも感じておりました。
せっかく柔らかく使いやすくなっても、その良い状態が長続きしない。。。(ノД`)・゜・。
柔らかさに歯止めがかからないというのが原因でした。
もちろん、柔らかくなければそもそも開閉しないのでグラブとして捕球し辛くなってしまいます。
なので、ある程度の柔らかさは必ず必要です。
ただ硬くすればいいという訳ではありません。
「ほぐすとある程度柔らかくなって、使い込む程に少し繊維が締まってくる」
それが日高氏と私が出した理想の革の答えでした。
理想の革は見えた!それを体現するには・・・?
理想の革は大筋見えてきましたがそれらを実現するのは容易なことではありません。
まずはそれらを実現できるタンナーを探すところから始めました。
タンナーの名前はあえてここには記載しませんが、私が以前から親交のあったタンナーさんに今回の企画の趣旨をご説明させていただき快諾いただきました。
「柔らかいけど締まる」という通常、相反することを追い求める。
まさにレザークエスト~革の探求~です。
こちらの無理難題を嫌な顔一つせず聞き入れていただき、共にその理想を追い求める約束をしていただいたタンナーさんには本当に頭が上がりませんm(_ _)m
理想の革。そしてグラブへ。
いくつもの革サンプルを見させていただき、更にそこからこちらが望む無理難題のご要望を色々と述べさせていただきました。
「柔らかさは欲しいのであまり厚ぼったくなってもダメだし、かといって革が薄くてもしっかり感が残っていないといけない」
「しっとりとした革質であってほしくて、カサカサはダメ。かといってベッタリとした油分も違う」
「使い込む程に、ボールを受けるほどに、受球面の繊維が締まってしっかりする」
「永遠と柔らかく伸びていく革というよりは、ある程度硬さに戻りがあってまた馴染んでいってくれる」
ざっと羅列しただけでもこんな感じの無理難題ばかりをお願いしました(笑)
革の理想を追い求め、それをグラブという立体的な構造に落とし込むのは非常に難しいということが今回のレザクエを通して学んだことでもあります。
革の状態ですごく良くても、グラブという立体的な造形物となったときに意図しないことが起きてしまったりもしました。
様々な試行錯誤を繰り返して生まれたのがこのレザークエストエディションとなります。
手前みそですが、現状販売しているレザクエのグラブたちは私たちが考える理想の革にかなり近いものなんじゃないかなと自負しております。
これからも革の探求は続きます。
今後のレザクエにも是非ご期待ください( *´艸`)
まとめ
本日のお話はいかがでしたでしょうか?
・理想の革は「ほぐすとある程度柔らかくなって、使い込む程に少し繊維が締まってくる」
・タンナーさんへ赴いて革の探求
・レザークエストは理想の革を追い求める
レザクエシリーズのお買い求めはこちらのサイトよりどうぞ(^^♪
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コメント
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