こんにちは!「超野球専門店CV」店長ゆうたです。
このブログでは超野球専門店ならではの切り口で野球にまつわる情報をアップしていきます。
どうしてもボックス系で使わせたいお父さん
小学生のグラブ選びって難しいですよね。
大人みたいに自分の考えをうまく言語化できない。
子どもは思っていてもうまく主張ができない。
大人は大人でグラブ選びの基準がメーカーや色、サイズ表記位で何を選んだらいいのか親子揃って迷走してしまうことが多いのではないかなと思います。
手探りで買ったとしてもその使い方をめぐって、お父さんが子どもに対してガミガミ言っているのをよく目にします(-_-;)
お父さんはボックス系でポケット深く広くで使わせたい。
でも実際子どもが使うとこんな感じになりがち。。。
このギャップをどうしたら埋められるのでしょうか?
子どもの手を見てみる
そもそも、ジュニア用のグラブの多くは、大人用のグラブの作りをそのまま子ども用サイズに落とし込んだだけです。
もちろん、子どもに使いやすいように柔らかく鞣してあるような革を使用したり、メーカーによっては曲げやすくするためにスリットをいれたりといった工夫は施されています。
でも、大人用を単純にサイズ的に小さくしただけで本当に子どもにとって使いやすいグラブとなっているのでしょうか?
こちらの画像は私の手と息子の手を重ねたものです。
まだ4歳ですのでもちろん手は小さいのですが、ここで着目していただきたい点が、手の平と指の長さの大きさ・長さの比率です。
手の平の大きさの違いよりも指の長さの違いの方が明らかに差があるように見えます。
これですと、大人用と同じ比率で小さくしただけでは指の長さが足らずに力が上手く伝わらない可能性が高いです。
更に子どもの手のシワに注目。
手をブラブラさせて楽にさせたときの写真です。
横に走っているシワの方が濃いです。
大人もこの傾向はありますが、大人の方が縦に走るシワも濃くなっています。
子どもの手ですと4本指でギュッと握りしめる力が強く、親指側はそこまで使えていないということがここから予想されます。
ひねり系の型にならざるを得ないグラブ
本当に子どもの手の形状を考えて作られているグラブは残念ながら非常に少ないのが現状です。
お店が型付け等で子どもの手の形状に合わせて、なんとか使いやすくしているような感じです。
これは、型を新たにおこすのにかなりのお金が掛かり、そこに投資しようというメーカーが少ないためです。
野球人口の減少を考えれば会社としては当然の結論だとは思います。
そして、ジュニア用のグラブは売れてもたいして儲かりません。
メーカーとしてはそれよりも硬式に力を入れた方が儲かるし、すごくこだわっているブランドみたいな印象を世間に与えることができます。
近年出てきている小さなメーカーはことごとく少年用のグラブを手掛けていないのがその証拠です。
ただ、そこは商売。
そうしたメーカーを責めるのも違うかなと思います。
お店としては現在ある手駒で子どもの手に合うものをご提供するしかないです。
こちらはローリングスのハイパーテックR9シリーズです。
土手の狭さとヒンジのスリット、土手紐抜きといった具合に握力がない子どもの手を非常によく考えて作られた設計となっております。
写真のサイズはSサイズですので、小学校低学年あたりに特にオススメです。
続いて久保田スラッガーのJ2シリーズ。
こちらも小指側のヒンジがカクンっと落ち込んでおり土手も狭めです。
このモデルは3~4年生の中学年位にオススメですね。
このJ7のシリーズになると逆にヒンジは小指側に寄せて、あえてひねり系に誘導しています。
J7は未就学児から小学校低学年向けのグラブで、ボックス型になるのを最初から放棄したような型です。
これはこれでアリです。
ボックスでなきゃいけないなんてルールはありません。
子どもの本来の使い方に対して忠実に作ったともいえるかもしれません。
少しひねって使い、ウェブ下や手の平中央あたりで捕球するようなモデルです。
最後は在庫がなくてカタログで申し訳ないのですが、ザナックスのウイングエアーシリーズです。
特にこちらの小さいサイズのモデルは土手狭く、順巻きになっており、ウェブ周りの紐も通していないため、開閉が楽でオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
どうしてもひねり系になってしまうのは子どもの使い方が原因ではなく、そのような型になりやすいグラブを選んでいることに原因がありそうです。
・大人はボックス系で使わせたいと思いがち
・子どもの手の形状を観察しよう
・握力がないお子さんでもオススメのグラブ
子どものうちにしっかりと捕れる喜びを覚えさせることはその後の育成においても非常に大切です。
無理してボックスで使わせることだけが正解ではありません。
お店の人にもよく相談してお子さんのグラブは決めましょうね(*´▽`*)
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