こんにちは!「超野球専門店CV」店長ゆうたです。
このブログでは超野球専門店ならではの切り口で野球にまつわる情報をアップしていきます。
グラブの平裏の脇役感
グラブの平裏って、ほとんど表には見えないんですよね。
だからここだけの話、メーカーさんは平裏にあまり良い革を使用しません。
ここで言う良い革とはキズや細かなシワが少ない革のことです。
そりゃそうですよね。
キズやシワが入っている革だって原価には乗っている訳だから、使用しないで捨ててしまえばそのまま損失です。
全くキズやシワが入っていない革なんてほとんどないのだから、毎回捨てていたらグラブの価格はどんどん高騰していってしまいます。
表には出せない革を使用した平裏。
そんな脇役感満載の平裏ですが、個人的には平裏にこそ本当の意味での良い革を使用すべきだと思う出来事があったのでご紹介させていただきます。
7年間使用したグラブ
先日、お店に茨城の某強豪高校の野球部の選手がいらしてくれました。
その子は投手なのですが、今使用しているグラブが結構ボロボロになってきたので買換えを検討しているとのことでのご来店でした。
そのグラブというのがコチラになります。
確かに、修理跡も多く確認され限界が近づいているなという感じでした。
話を聞いてみると、なんとリトルリーグの時から使用していたということ。
実に7年間です(;゚Д゚)
7年間ガッツリ使用していると思うとかなり状態は綺麗な方だと思います。
銀面こそはボールを受けたときの摩擦で削れてしまっていますが、お手入れが行き届いているなぁといった感じでした。
そして驚くことに手を入れてみると全くヘタっている感じがありません。
それもそのはず!実はこちらのグラブは平裏を一度全部交換していました。
平裏を交換するので当然ヘリ革も全て交換となっております。
7年間使用したとは思えない位のしっかり感です。
彼は投手なので投球時に結構握り込む動作が入ると思うのですが、しっかりと硬さが残っています。
ここで私の脳裏にはあることがよぎりました。
平裏にこそ良い革を
「実はグラブにとって本当に大切なのは目に見える表面上の革ではなくて、目に見えない平裏の革なのではないか?」
そして平裏の革にこそ本当の意味での良い革を使用すべきなのではないか?
使い込んでいってもしっかりとコシが残って簡単にはヘタリにくい。
だけれどちゃんと馴染んでくれる。
そんな革を平裏に使用して、実は表の革なんていうのはオマケ位ですぐに破れたりしなければある程度のレベルの革で良い。
むしろ表はカチカチよりかはフワッと柔らかく、平裏の革はしっかりめの革を使用したらいいのではないか?
特に投手用のグラブには是非この考えを採用していただきたいですね!
投手用は他のポジションと違っていかに投げやすいか?を考えたグラブ作りをしなければなりません。
ボールをリリースする瞬間のその指先はボールの縫い目に掛かり、強い力で押さえつけるような動作になります。
この時、反対側のグラブをはめている方の手も同じような動きが必ず生まれます。
人間、強い力を生み出そうとするのならば必ず両手に力が発生します。
ボールをリリースする方の片手だけでは本当に強く押さえつける動作は出来ないのです。
なので、投手用のグラブは特に平裏の革に注力ししっかり目の革を採用すべきだと個人的には思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日はグラブの平裏の革の重要性について再確認したというお話でした。
・平裏にこそしっかり目の革を使用すべし
・特に投手用はしっかり目がオススメ
プロ野球選手の投手用グラブは硬いグラブが非常に多いです。
普通の人が握ったらほとんど新品では?と感じるくらいの硬さです。
パフォーマンスを上げたい投手は硬めのグラブの使用をオススメします。
ちなみに当店ではスチーム加工を施したとしても、投手用は若干硬さを残してお渡ししております。
投手用のグラブも超野球専門店CVにお任せです( *´艸`)
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