こんにちは!「超野球専門店CV」店長ゆうたです。
このブログでは超野球専門店ならではの切り口で野球にまつわる情報をアップしていきます。
グラブフィッティングの難しさ
私たちの仕事は端的にご説明しますと、選手に合う道具選びをお手伝いをすることです。
こうして言葉で説明するのは簡単ですが、その実、本当に選手に合っているものをお選びしご提供することは相当な知識と経験が必要です。
更にグラブでいえばそこに型付けという技術も介入してくるわけです。
こと、グラブだけに関して言うと天然皮革で作られ、全て職人の手作業によって作られています。
1個1個が手作りで全く同じものというのはこの世に存在しません。
その途方もない数の中から、ヒアリングし選手に合うものを絞っていき共に選んでいくということを日々している訳です。
こちらは以前、当店2階にて野村佑希選手とローリングスのグラブディレクター日高氏がグラブの打ち合わせをしているところです。
プロ野球選手にとってのグラブはその名の通り商売道具。
無くてはならない存在であるとともに、大袈裟ではなく自らの未来を左右する存在です。
野村佑希選手のフィット感とは?
こちらは以前撮影させていただいた野村選手の手です。
かなりバットを振り込んでいるのでどうしてもマメに目がいってしまいますが、手もかなり大きいことがお分かりいただけるかと思います。
そんな野村選手が使用していたグラブがこちら。
今はまた違うモデルを使用していますが以前使用していたモデルとなります。
僭越ながら手を入れさせていただきました。
ブカブカです(笑)
それもそのはず。。。
通常紐が通っているはずの親指側、小指側の土手部に紐穴がないのです。
実はここの締め加減でグラブのフィット感は大きく変わります。
野村選手は緩くグラブを使用したいということだと思います。
一般的には緩くすることでゴロ捕球時にグラブが自然と立ちやすくなったりする効果がございます。
あとはきついのが単純にイヤという方もいますね( *´艸`)
ただあまり緩いと強い打球時に負けやすかったり、指の力がうまいことグラブに乗らなかったりということはございますので注意が必要です。
自分でフィット感の調節をするには?
野村選手のグラブのように土手部の巻き方1つで、フィット感は大きく変わります。
世間に広く知られているのはリスト部の調節ですね。
下画像の赤丸部分です。
ここに紐を通すように調整することでリストは多少狭まります。
ただ副作用が出ますので注意が必要。
その副作用とは「フィット感の代償。少年野球のグラブを選ぶ際に気を付けるべきこと。」をご参照くださいね。
その副作用が出にくく、尚且つフィット感を出すことが出来るやり方もございます。
それは、画像赤丸部の緩みを締めなおすことです。
ここを締めなおすだけでフィット感はかなり変わります。
子どもが手首部緩いというようでしたらまずはこちらを締め直してみてくださいね(^^♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日はグラブのフィット感についてのお話でした。
・グラブフィッティングは難しい。本当に選手に合うグラブに巡り合えるかが選手の未来を左右する
・野村佑希選手はかなり緩いグラブを使用している
・自分で簡単にフィット感を調節するなら土手部を調節
理想のグラブに出会えるかどうかでプレーが変わります。
大切なのは色々なグラブを実際にはめてみて、お店の人に色々と聞いてみること。
話を聞くお店の人もちゃんと詳しい人に聞かないと見当違いの方向にいってしまう可能性もありますので気を付けてくださいね~( *´艸`)
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コメント
専門的深みがますます冴え渡りますね。読むのが楽しくて仕方ありません。野球道具の知恵がつきます。すばらしいブログです。
小川様
いつもありがとうございます。少しでもご参考にしていただき野球技術向上の一助になれれば幸いです。まだまだ私たちも道半ばですので更に精進し、勉強していきますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします。