【グローブ】グラブの革の種類と傾向、そしてその先入観について

グラブ

こんにちは!「超野球専門店CV」店長ゆうたです。

このブログでは超野球専門店ならではの切り口で野球にまつわる情報をアップしていきます。

 

ジュテルレザーへ行ってきました

先日とある用事で埼玉県は越谷市にありますジュテルレザーさんへ行ってきました。
知らない方のために一応おさらいですが、ジュテルレザーは皮から革にするための加工を施す業者で業界ではそうした方々をタンナーと呼んでいます。
更に詳しく知りたいという方は以前の投稿「革が鳴く。生きているから。」をご覧くださいね。
もう何回も同社を訪れていますが、そのたびに新たな発見や知識を得られるので毎回行くのがすごく楽しみな場所です。
今回も様々な発見がありましたのでご紹介させていただきたいなと思います。

革の種類とその傾向について

グラブに使用されているのは主に牛革です。
その中でも色々と種類がありそれぞれで傾向がございます。
まずはその種類と傾向についてメインどころのおさらいです。

【ステアレザー】
生後3~6か月の間に去勢された年齢にして2歳以上の雄牛(乳牛)の革です。
去勢されているので温厚な性格となります(これマジです)。
そうした性格から革質的には少し柔らかいものになります。
野球のグラブではこのステアレザーが多く使用されています。

【キップレザー】
子牛と成牛の中間位(中牛)に位置するレザーとなります。
大体生後6か月~2年未満の牛の革です。
大人の牛と比べると革の繊維がきめ細かいのが特徴です。
ステア(成牛)と比べると革の大きさが小さいのでグラブとして取れる個数が少なくなります。
同じ一枚の革で取れる個数が少なくなるということは、単純にグラブとしての価格が上がるということです。

【和牛】
和牛とは国産牛の中でも特別な4種類の牛のことを指します。
更に詳しい内容はこちらのサイトをご参照くださいね。
外国産の牛と違って多くの場合体が小さい為、グラブとして取れる個数もステアより少ないです。
食す和牛を考えていただければ分かるように脂が多いのが特徴です。
一般的には軽くて硬くて張りが強いのでミットなどに使用されるケースが多いです。

以上のように革と一口で表現しても様々な種類がございます。
そして今回、ジュテルレザーにお邪魔して更に理解が深まったところもありましたのでご紹介させてください。

革の種類に惑わされるな

革の種類が様々あるのは先に述べた通りです。
しかし、世間一般で言われる「革の種類における傾向」に騙されてはいけません。
実はタンナーの鞣し方で革の仕上がりはガラッと変わってしまうからです。

革をタイコと呼ばれる機械で鞣しているところ

皮から革へと仕上げる工程を鞣し~なめし~といいます。
ざっくりと説明すると、この鞣しで様々な薬品を組み合わせ化学反応を起こします。
化学反応を起こして腐敗を防いだり染色したりといったことが出来る訳です。
更にこの鞣しで革の柔らかさや風合いも大きく変化します。
先ほど述べた各革の傾向はあくまで「傾向」であり、このタンナーの鞣し工程が大きく革の状態を左右していきます。

例えば和牛は先ほど「一般的には軽くて硬くて張りが強いのでミットなどに使用されるケースが多い」と紹介しましたが、これを和牛の特性の真逆の銀先(肌目)含めてソフトに変化させることも出来ます。
革の柔らかさの調節は鞣しだけではないのですが、とにかくタンナーの腕次第でいかようにも革の状態を変えることが出来るということです。

革の種類の先入観だけでグラブを選ぶのはちょっと危険かもしれませんね~( *´艸`)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本日は革の種類と傾向とその誤解についてでした。

・牛革と一口で言っても多種多様
・更にそこからタンナーの味付け次第でいかようにも変化する
・固定観念で革を判断するべからず

私自身、タンナーやグラブ工場なんかに何回も足を運んでいますがその度に新たな発見があります。
グラブって知れば知るほど本当に奥が深いです。
だから面白い( *´艸`)

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