革が鳴く。生きているから。

グラブ

こんにちは!「超野球専門店CV」店長ゆうたです。

このブログでは超野球専門店ならではの切り口で野球にまつわる情報をアップしていきます。

 

ここは埼玉県越谷市。

この場所に足を運ぶのも何度目だろうか。



そう、某メーカーの職人さん達とジュテルレザーさんにお邪魔してきました。

例のごとく秘密のミーティングを行うためです。



今回は実際にグラブを作り上げる作り手さんも含めてのミーティング。

非常に内容の濃いものとなりました。

ここは何度足を運んでも新たな発見が毎回出てきます( ..)φメモメモ

以前のブログで革の呼吸について触れたかと思うのですが、それもここ、ジュテルレザー沼田会長の受け売りです。

革にとって水分と油分のバランスというものが非常に大切で、呼吸に例えることが出来るというものです。

革にとっての「息を吸う」とは「湿気を吸う」ということ。対して「息を吐く」ということは「湿気を出す」ということ。

そして革が呼吸をする時、「油分が動く」といいます。

この「油分が動く」というのが大切で、革は本来十分な油分を含んでいるものでそれを活かした革作りが大切だと沼田会長はおっしゃっていました。

会長は更にこう続けました。

「俺たちが考える理想の革は牛が生きている状態の時の皮。これを100%としたらいかにそれに近付けられるか。人工的に手を加えて90%まではいかないまでも70%~80%までいかに持っていくか。これがタンナーの腕の見せ所。」

改めてスゴイお仕事だなぁと実感しました。

タンナーさんというのは職人でもあり化学者でもあります。

様々な薬品を混ぜて皮から革へ

そのあとにもいくつもの工程があります。

「皮から革へ」と言葉にするだけですと非常に簡単なのですが実際の現場を目にすると、これほどまでに時間と手間を掛けているのかと驚愕します。

特にグラブで使用する革は強さしなやかさという相反する要素を兼ね備えていなくてはなりません。

ただ耐久性に優れていれば良いというわけではない。

ただ柔らかければ良いというわけではない。

非常に繊細な感覚と技術が求められます。

個人的にはジュテルレザーさんの革の特長は「鳴く革」だと思っております。

グラブとなったときそれを開閉すると「ギュッギュッ」と音を立てるのです。

その「ギュッギュッ」の音が他の安いレザーなんかで鳴るそれとは明らかに異なります。

言葉では中々表現することが難しいのですが、ジュテル以外の革がそうした音を立てる場合は何か軋んだような音なのですが、ジュテルさんの音は革が生きていて鳴いているような感じを受けます。

「ただの思い過ごしだ!」と言われればそれまでなのですが、そんな感じがするのです。

革へのあくなき探求は続きます。。。

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コメント

  1. 小川輝雅(道野辺ドリームズ) より:

    職人さんの心意気がとっても伝わってきました!

    • 超野球専門店CVの店長 より:

      小川輝雅(道野辺ドリームズ)様

      いつもいつもありがとうございますm(__)m
      革、奥が深いです。深すぎて沼です。抜けられません。。。
      ライトな情報からマニアックなことから店長の休日まで色々アップしていきますので今後ともよろしくお願いいたします!

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  3. […] 例えばジュテルレザーさんの革は原皮力を活かしたなめし方ですので油分は割と多く含まれている傾向があります。 […]

  4. […] フロムベース最大の特長はその革質にあります。使用しているのはこのブログでも何回か取り上げさせていただいているジュテルレザー社製の和牛です。 […]

  5. […] 皮から革へ鞣すのですが、そうした工程を請け負っているのがタンナーです。鞣しってそもそも何?って方はバックナンバーの「革が鳴く。生きているから。」の記事をご参照ください。なので革自体をお湯に浸けるという行為は実はそこまで悪いことではありません。お湯への浸け方というのが重要となっていきます。   […]

  6. […] 先日とある用事で埼玉県は越谷市にありますジュテルレザーさんへ行ってきました。知らない方のために一応おさらいですが、ジュテルレザーは皮から革にするための加工を施す業者で業界ではそうした方々をタンナーと呼んでいます。更に詳しく知りたいという方は以前の投稿「革が鳴く。生きているから。」をご覧くださいね。もう何回も同社を訪れていますが、そのたびに新たな発見や知識を得られるので毎回行くのがすごく楽しみな場所です。今回も様々な発見がありましたのでご紹介させていただきたいなと思います。 […]

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